雑感:刻印持ちの扱いって難しいですよね

このブログをどう使おうか結構悩んでいたと言うか、ぶっちゃけ扱いに困って1年以上放置していたんですが、基本的に「ネタ」を拾って雑感を投げればいいな、と気づいたのでその運用で行こうと思います。
 今日は「暗い過去持ち」「トラウマ持ち」「刻印持ち」「異常性癖持ち」のキャラについて。

刻印持ちのキャラの扱いって難しいですよね

TRPGのキャラクターについて、物凄く作り込む人は作り込むんですが、それを「使う」かどうかって結構重要だと思っていて、使わないで終わる設定ってそのキャラクターを作った人にしか意味がなくて、他プレイヤーやGMにとっては拾っただけ無駄な情報になったりするんですよね。
 まあゲーム的に意味がなくてもキャラの重み付けとして設定を作り込む事自体は否定しないと言うか、キャラを考えるにおいて「こういう設定があるので」っていうフックになりえるので考えるのは非常に良い事だとは思います。
 ただ、一つ扱いに困るというか、どうすべきなのかな、っていう判断を迷う事が多い事として、「暗い過去持ち」「トラウマ持ち」「刻印持ち」「異常性癖持ち」のキャラについてです。
 これらの属性、基本的に物語メディアにおいては「克服すべき障害」として扱われる類のものなので、物語のゲームでもあるTRPGでは、その設定を搭載された場合「セッション/キャンペーン内で克服するべき課題」として受け取って良いものか、という部分があるんですよね。
 プレイヤーが克服するべき問題として設定しているのであればゲームマスターとしては喜んで試練を与え乗り越えさせる用意はありますし、同卓プレイヤーとしては刺激しつつそのキャラクターに「気づき」を与えるムーブをしたい訳なんですが、これが「克服すべき課題」として設定されていない場合、余計な部分をつついて葛藤だけ与えて(=ストレスだけ与えて)問題解決のカタルシスにつながらないので、そうじゃない場合はできるだけ触れないで進行したい訳です。その刻印はあくまでプレイヤーが物事を判断するための基準として設けられたもので、それを「方向転換」させるのはキャラ所有プレイヤーの喜ぶ所ではないと思うので。
 そういう意味で、「この課題に見える設定はセッション/キャンペーンを通して解決するつもりがあるのか?」という部分はプリプレイで握っておかないと、ゲームマスターにとっても他プレイヤーにとっても思わない地雷になりなかねない部分だと思うので、その点は握っておいた方が安全かな、と思いますね。

まあもちろん明文化されていない設定であればそもそも触れられないですし、セッション中にプレイヤーによって明かされた背景についてはその場で「それは今後解決するつもりがある?」と確認すればいいので、まずプリプレイレベルの話として重い設定を積むのであれば解決すべき課題として取り上げて良いのかを握っておくのが大事だな、と思います。

っていうか、TRPGって僕はネゴシエーションの遊びだと思っているので、ネゴを取らずに勝手に使おうと思うのは所有プレイヤーも同卓プレイヤーもGMも配慮が足りないという事な気がするので注意したいですね。

ちなみ昔の僕の近辺の環境では書かれた重い背景はガンガン刺激されましたし、書いていない設定は「空白はGMが埋めて良い」という暗黙の了解から勝手に重い設定を生やされましたし、じゃあ無理して書くと曲解されて重いイベントを投げられたので、それは遊びとして結構ヤバかったな、と思います。

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也

 如月翔也です。TPGとアナログゲーム、PCが大好きな中年男です。このブログでTPGについて色々触れています。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。


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